LEM一筋

野田食菌工業は
自然物の可能性を引き出し
これからも未来に貢献します。
さらに一歩 まえへ!                          

50th ANNIVERSARY

 


自然物の可能性を引き出し
これからも未来に貢献します。
さらに一歩 まえへ!
野田食菌ロゴ
自然物由来のLEM 菌糸体 バイオスティミュラント シイタケ菌糸体抽出物 霊芝菌糸体抽出物 シイタケ米糠醗酵抽出物 米糠担子菌抽出物

成長期

農業分野への展開
LEMの新たな可能性

 

LEMに植物成長を促進する作用が

LEMを生産し始めた頃から、LEMの抽出後に排出される培養培地の残渣を空き地に放置しておくと、周囲の雑草がほかに比べ、成長が著しいことがわかっていた。LEMには植物の成長を促進する成分が含まれている可能性に着目、野田市内の農場 で、様々な植物に対する試験を行ったとこ ろ、成長促進作用以外にもタバコモザイクウイルス(TMV)などのウイルス感染を阻害することがわかった。
1977(昭和52)年には、植物に対する効果を確認するために富山県立技術短期大学 (現富山県立大学)教授・折谷隆志先生と葭田隆治先生に研究協力を求め、共同研究が始まった。
共同研究の結果、LEMの使用が馬鈴薯の収穫を増加させることや、作物の収穫に重要な作用を及ぼす植物ホルモンの一つで あるサイトカイニンが存在することがわかった。
1986(昭和61)年に、レンテミン液剤と しての農薬認可登録を取得。その後、ラン に対する抗ウイルスに関して適用拡大となり、タケダ園芸(現・住友化学園芸株式会社)が「レンテミン液剤(100m1)」として取り扱いをすることになった。

偶然がもたらしたLEMの発見

 

停電事故が思わぬ発見につながる

1970(昭和45)年8月の盆休み、千代吉 が2~3日研究室を空けている間に停電が起こり、ガラス瓶の大型フラスコでシイタ ケの菌糸をエアーレーション培養していた部屋の空調が長時間停止状態になるという事故があった。
電力供給が復旧しても空調機は再起動されないまま放置され、密閉状態になった培養室は、数日間高温にさらされる状態が続いた。
帰宅して研究室を覗いた千代吉は、ガラ ス瓶にあったはずのシイタケの菌糸が消え ていることに気がついた。麓顧問に尋ねると、「シイタケの菌糸が自己の持つ酵素で細胞壁を溶かしてしまう“自己消化”という現象ではないだろうか」との回答だった。
 

LEMの誕生

千代吉はこのことから、固体培地でシイタケ菌を培養し、さらに放置すると樹皮形成された完熟培地から“自己消化”なる現象がつくり出され、シイタケの独自成分を得ることができるのではないかと考えた。 オガクズと米糠の固体培地にシイタケの液体菌を接種し、3~4か月培養すると、 シイタケの菌糸で個体培地全体が白くなって樹皮形成が進み、子実体発生の準備に入 る。この時期が、最も菌糸体の活性が盛ん な時期である。
また、培養室の温度を下げ、再び室温を上げることで温度変化(低温ショック)を与えると、子実体の発生のための、新たな酵素類の代謝が活発になる。
培養培地の活性が最も高まったときに“自己消化”現象を派生させ、シイタケの有用成分を抽出することに千代吉は成功した。LEMの誕生である。

野田食菌工業の新時代がスタート

 

飯塚博が2代目社長に

千代吉亡きあと、飯塚博が野田食菌工業の代表取締役に就任した。前社長が急逝した直後の経営方針は、前社長の「人をはじめとする動植物の健康に貢献し、その達成に情熱を捧げる」という遺志を継承することであった。