機能性食品事業
▕ シイタケ菌糸体培養培地の抽出物
LEMは、《シイタケ菌糸体培養培地抽出物》と言い、シイタケの菌糸体を長期間培養し有用なエキスを抽出したものです。
シイタケの子実体(きのこ)は、シイタケの菌が原木やおがくず等を分解しながら生育して、後に原木の表面に発生します。
LEMはサトウキビから砂糖成分を採取した後の“バガス”と“米糖”の培地にシイタケ菌を接種し、シイタケ菌の独自の酵素により生育していく中で得られる代謝産物とシイタケの菌糸体を自己の酵素により分解して得られる成分全てを自然の力で抽出して得られた物質です。
LEMは、納豆・チーズ・ヨーグルト・味噌・醤油・お酒・乳酸飲料等と同じ醗酵食品の仲間です。醗酵とは、微生物やそれらの酵素が人間にとって有益な物質を作り出したり有効な手段となる事です 。
▕ LEMの実力とそのエビデンス
LEMには、ヘテロ多糖類と水溶性リグニンの2種類の活性成分が含まれます。ヘテロ多糖類は、主に細胞壁を構成するセルロースやヘミセルロースから生じます。ヘテロ多糖類を構成する糖類は、アラビノースやキシロースといった5炭糖が主体となっています。また、水溶性リグニンは、細胞壁を構成するリグニンを分解することで水に溶けないリグニンが水に溶けるようになったものです。いずれの成分も、日頃の食事ではあまり得ることのできない成分で、摂取可能としたのがシイタケ菌糸体の酵素の働きです。
▕ LEMの製造工程
❶ 浸透培養 | ❷ 種菌接種 | ❸ 固体培養 |
❹ 培地破砕 | ❺ 反応抽出 | ❻ 減圧濃縮 |
❼ 濃縮液殺菌 | ❽ 噴霧乾燥 | ❾ LEM |
▕ LEMの糖組成
培地、菌糸体の糖組成は六炭糖。培養過程で抽出されたLEMは主な単糖は五炭糖に変化。
培地の糖組成 | 菌糸体の糖組成 | LEMの糖組成 | ||
六炭糖 |
グルコース | 62 | 80 | 14 |
ガラクトース | 17 | 7 | 8 | |
マンノース | 3 | 11 | 7 | |
五炭糖 |
アラビノース | 13 | 1 | 37 |
キシロース | 5 | 1 | 34 | |
六炭糖 | ラムノース | 0 | 0 | 0 |
フコース | 0 | 0 | 0 |
▕ LEMの安全性
LEMの製造に用いるシイタケ菌糸体は、食用の「椎茸」と同じものです。そのため、安全性に問題ありません。また、LEMの安全性について、分析機関において毒性試験や変異原性試験などの各種安全性試験を実施し、安全性が確認されています。
急性毒性 | ラット♂ | 半数致死量 (mg/kg) |
16,400 | |
ラット♀ | 15,600 | |||
マウス♂ | 19,600 | |||
ラット♀ | 17,700 | |||
亜急性毒性 | ラット♂ | 最大無作用量 (mg/kg/日) |
3,840 | |
ラット♀ | 7,980 | |||
マウス♂ | 6,740 | |||
ラット♀ | 9,100 | |||
特殊毒性 |
遺伝毒性 | 遺伝子突然変異性 | Ames試験 (復帰変異原性試験) |
陰性 |
DNA損傷性 | DRecアッセイ またはumu試験 |
Recアッセイ またはumu試験 |
陰性 | |
生殖発生毒性 | 催奇形性 (ゼブラフィシュ代替法) |
無影響量 (㎍/mL) |
250 |
▕ 固体培地に使用する原料の安全性
LEMの製造に用いる固体培地の原料である「脱脂米糠」「バガス」においては定期的な残留農薬試験を実施しており、安全性が確認されています。
分析方法 | 食品衛生法・衛生試験法・農薬取締法・PAM・日本薬局法・日本工業規格法・AOAG・WHO・MASISI その他の分析方法に準ずる |
分析結果 | 518全項目 ND (検出されず) |